No.4 自分の人生を自分で選び承知の上で生まれてくる

今から40年ほど前の私が小学生だったころの話です。
私は鹿児島県霧島市で、両親が日用品や食料品などを販売するお店の長男として生まれ育ちました。
小さな田舎町ですので、お店と言ってもこじんまりとした規模で、住まいと店が障子一枚で仕切られた店舗住居一体型の家で、お客さんの話し声はとてもよく聞こえていました。
夕方は買い物客で賑わっていましたが、それ以外の時間帯はのんびりとした雰囲気で、買い物に来たお客さんと母は、イスに座ってよく世間話などをしていました。

ある日、買い物を終えた1人の女性客と母が話をしていました。でもいつも聞こえてくる世間話の雰囲気と違って何か深刻なことを話しているのが子どもだった私にも分かりました。その人は小さな声で、泣きながら「辛くてたまらない、何でこんなに目に合うんだろう、何でこんなに苦しいんだろう」、そんな内容のことを1時間くらいかけて話していました。
母は涙声で時々相づちをうちながらずっと聞いていました。そしてその人に母は「人間は生まれる前から、自分でどんな人生をたどるか承知の上で生まれてきてるんやで、だから気持ちをしっかり持って前向きに頑張りや大丈夫やから・・・・」と励ましていました。
私はその人が帰ってから母に「さっきの、承知の上で生まれてくるって話は本当?」と聞いたら、「うん、本当やで、おばあちゃんが、そう教えてくれた」と言いました。

私はその後何十年もその事を忘れていました。そして10年ほど前シルバーバーチの霊訓と出会い、「人間は霊的成長をするためにこの地上に来ている。自分の課題を克服するために最もふさわしい環境と身体を自らの意志で選んで再生してきている。類魂を代表して類魂全体の進化向上のために、そして自分のカルマを解消し、霊的成長を遂げるために自ら願い出てこの地上に来ている」そんな内容を読んだ時に、忘れかけていた心の奥底にあるものが少しずつ、確実によみがえってきました。

そして今、その事をしっかりと胸に刻んで、この肉体が朽ち果てるその日まで、そのギリギリの瞬間まで、自分の意志で選んだこの道をしっかりと上を向いて歩いて行こうと・・・・すぐに忘れてしまう自分に何度も、何度も、言い聞かせています。

真実一路

日常のできごとを、できるだけ深く広く見て、感じたこと考えたことをそのまま書いていきます。 読者の方の気づき、変化、行動、成長のきっかけになれば幸いです。(毎週金曜日 更新) 当サイトは、リンクフリーです。